【レビュー】もう無いと困るもの「PHILIPS sonicare」

【レビュー】もう無いと困るもの「PHILIPS sonicare」

電動歯ブラシ

フィリップスのソニッケアーを使い始めてから半年が経ちました。ソニックケアーじゃなくてソニッケアーらしいです。電動歯ブラシというもの自体が初めてだったので、かなり思い切った判断だったと思いますが、結論から言うと、もうこれ以外では歯磨きできません。

僕が購入したのは、上の画像の「PHILIPS sonicare イージークリーン」。sonicareシリーズの中でも最も安いか、あるいは下から二番目か、そのあたりのグレードのモデルなので、機能は必要最低限しかありません。

本当は自分の使っている実物もお見せしたかったのですが、毎日の使用でとんでもなく汚くなっているので……、いかにもアマゾンみたいな画像でお許しください。

口に入れるとすごい

ソニッケアーは音波電動歯ブラシというカテゴリに入ります。僕が思う電動歯ブラシ像は「ブラシがごしごし電気の力で動いて歯を磨き上げる」だったのですが、これは違いました。「歯が目に見えないくらいの細かな振動をして(どうやらこれを音波と言うらしい)、口の中でなにやらすごいことが起きる」というのが正確なところでした。

「なにやらすごいこと」というと何も伝わらないと思うのですが、本当にそんな感じなのです。口の中が無茶苦茶になる感覚。公式サイトによると「毎分31,000回*の高速振動で歯垢をたたき浮かせ、幅広い振幅で歯垢をはらい落とすと同時に、口の中の唾液の流れ「音波水流」を発生させます。口のすみずみまで歯垢をやさしく、効果的に落とします。」ということらしいですが、使っている当の本人はそういう実感はありません。とにかく「すごいこと」になっている感覚。

たしかにオンにしたソニッケアーに水を当てるとすごい勢いで飛び散りますので、おそらくはそういうことなんだろうと思いますが、なにぶん口の中の話なので詳しくはわかりません。

いずれにしても、磨き上げがつるっつるに仕上がるので、その「高速振動」やら「音波水流」やらはものすごく効果的なことは間違いないのだと思います。

2分間で終わる

PHILIPSの公式が言うには「歯磨きが二分間で終わる」そうです。僕のエントリーモデルのソニッケアーにもそれに準じた機能があって、それが「2分間で電源が切れる」ことです。

2分間磨けば口の中が完全にきれいになる洗浄力が証明されているからこその、2分間電源オフだと思います。どれだけすごいんだ、という気持ちも半分、たしかに口の中で「すごいこと」になるもんなあという気持ちも半分。

PHILIPS側からすれば2分間できれいにできる計算なんだから、とにかくユーザーが2分間で磨き終わるように努力せいといういうことなんだとは思うのですが、僕は今まで手磨きで10分以上かけて歯を磨く人だったので、いきなり2分と言われても心配になります。やはり虫歯は怖いですからね。

それでも2セット、つまり4分間磨けば、もういいだろうと納得の満足感になります。磨きあがりの歯と歯の隙間の歯垢も、手磨きで10分以上かけていたときよりもうんと少ない。

歯磨きにかける時間は人によってまちまちだと思いますが、僕のように長い時間を割いていた人からすれば、今話題の「ドラム式洗濯機」や「食洗器」に負けず劣らずの時短アイテムと言うこともできます。朝仕事に向かうまえのただでさえ時間がないときに、歯磨きがさっと終わることのストレスのなさはなにものにも代えがたいですね。

ちなみに、30秒ごとに教えてくれる機能もあります(というか解除できません)。イメージとしては、「右下30秒、左下30秒、右上30秒、左上30秒」ということなのだと思います。2分で終わらせる人からすればありがたい機能だと思いますが、僕は無視しています。

その他もろもろ良い点

ほかのメーカーの同じような商品でなく、PHILIPSのソニッケアーにした最大のポイントとしては、防水がしっかりしていることが挙げられます。もちろん、水回りのアイテムではあるので、ほかのメーカーのものも防水処理はされているのですが、「お風呂で使うなら……」という点が決め手になりました。

お風呂で歯磨きをする人は実はそんなに多くないそうなのですが、手が汚れることを気にすることなく豪快に磨けるという点や、お風呂上りにすべてが洗い終わっていて気持ちがいいという点でも、僕はお風呂歯磨きを推します。

とはいえ、防水処理がされているといっても完全耐水ではない(生活防水程度)ようなので、いつかはそれが祟って故障するかもしれません。もし僕のこの記事をご覧になって、同じようにお風呂で使ってみた結果、故障した!ということがありましても、ご勘弁願いたいと思います。

次に、これはソニッケアーに限った話ではないですが、手が疲れない。10分間歯にブラシを押し当てて上下左右磨いていたカロリーは、相当なものだったと今になって思います。ソニッケアー本体の重さはそこそこありますが、こちらは押し当てながら歯列をなぞるようにすべらせるだけ。シャカシャカの動きがまったく必要ありません。

また、そのめちゃくちゃに振動しているという特性上、強く押し当てることもできない。その上総時間も圧倒的短縮と、総じて力が必要なく、歯磨きにかかるエネルギーがものすごく減ったと痛感します。(電力によるサポートなのだからそれは当然といえば当然かもですが……)

ときおりノーマル歯ブラシで歯を磨くこともあるのですが、その都度「ああ、僕はもうソニッケアーなしでは生きていけないんだなあ」と少し切なくなります。

そこからまた派生して、力を入れることも少なくなることによって、ブラシが傷みにくい。3か月に1回程度の目安ということだそうですが、僕の感覚ではもっと行けそうに思います(衛生面を無視した場合)。ソニッケアーの替えブラシはなかなかのお値段がするので、そうぽんぽんと変えてくれと言われても困るのですが……、こう書いてみて、ブラシが傷みにくくてもその単価が高いのなら、ノーマル歯ブラシをどんどん交換することに対する優位性はないなと思いなおしました。とにかく、ブラシは高いですが、そんなに頻繁に交換する感じではないです。

いまいちな点

使ってていまいちだと思うポイントは二つだけです。

一つは充電がやたら時間がかかること。僕の使っている「イージークリーン」だと、フル充電になるまで何時間もかかります。今ふと調べてきたら24時間かかるらしい……。いざ使おうと思ったときに電池切れ、それじゃあ充電しておきつつほかの作業を先に、あとで歯磨きを……というわけにはいきませんね。なにせ24時間かかります。数分では雀の涙です。ノーマル歯ブラシでどうにかするしかない。そしてソニッケアーとの差に愕然とする。

とはいえ、一度のフル充電で1~2週間は戦えますので、ちゃんと計画的に充電などをできる人ならばそこまで気にならないのかもしれませんね。(上位モデルは急速充電あるらしい……)

もう一つは、舌を磨くのは不可能に近いこと。僕は歯磨きのたびに舌も磨きたい人間なのですが、ソニッケアーだとそれは厳しい。もちろん舌に押し当てることはできます……、でも、「アアアアア!!」となります。公式による「毎分31000回」の振動は、敏感でやわらかな僕の舌には衝撃的すぎました。

実は舌磨き用のヘッド(替えブラシ)も売っているんですが、いちいち今使っているブラシを引っこ抜いて(それが結構硬い)、あたらしい舌ブラシに交換する手間を考えると、「舌磨きだけはノーマル歯ブラシでいいや」となります。

もちろんこれも、舌を歯ブラシで磨く習慣がある人にのみ浮上する問題なので、人によっては気になりませんね。

さいごに

ここまで読んでくれた人はありがとうございます。

めちゃくちゃ長く書きましたが、ちょっとは「PHILIPS sonicare」の魅力が伝わりましたでしょうか?

↑Amazonで今なんと4980円になっているらしい……。安すぎる。2022/8/25現在

ここ数年で「これはいいなあ!」というものは数多く出会いましたが、「これはないとだめだ」と感じるまでのものはそんなに多くありませんでした。

「PHILIPS sonicare」は僕の生活に革命をもたらした、とんでもないアイテムでした。

次に買うときは感謝の意もこめて、もっといいグレードのものを買います……。